ハーブのチカラを有効に利用してきた伝統的な医学では、病気とはつまり、「心と体のバランスが崩れた状態」だと考えられています。そして、それぞれの状態に適したハーブを単品もしくは複数のハーブの組み合わせで利用し、心と体のバランスを整えることに役立てていました。生活の不摂生や栄養不足、運動不足、ストレスなどが原因となって起こる、いわゆる「現代病」は、自己治癒力を高めることで解消していけることが証明されており、だからこそハーブの効能と効果は、現在盛んに研究されているのです。
自己治癒力を高めるには、自然の恵みを存分に受けたハーブを活用することが大いに役立ちます。病気を治すためによく用いられる「薬」とは、どのような違いがあるのでしょうか。現代人にとってハーブは身近になりつつあります。薬に比べたらハーブの作用は弱いのではないかと思うかもしれません。けれども、薬は既に発生している症状を抑えるためのものであり、心と体のバランスの崩れを根本から治していくハーブとは基本的に役割が異なります。
ハーブは、短期的というよりもむしろ生活に取り入れ長期的に使うことによって、心身のバランスを整えるチカラを発揮します。そして、ストレスを解消して免疫力を強めるというハーブのチカラは、免疫力が低下しがちな現代人にとって、体の根本からバランスを整えるという側面からも有効です。 |